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星雲賞

星雲賞とは

星雲賞の成り立ち

 星雲賞は、優秀SF作品及びSF活動に対し与えられるものとして、1970年にスタートしました。日本長編部門・日本短編部門・海外長編部門・海外短編部門・映画演劇部門の 5部門でスタートし、1978年の第9回からはコミック部門が、1979年の第10回からはアート部門が、1985年の第16回からノンフィクション部門が、2002年の第33回から自由部門が加わり、映画演劇部門は1979年の第10回からメディア部門と改称され、現在では9部門からなるアワードとなっています。

 星雲賞の選出方法は、その年の日本SF大会の参加者による投票です。参加者が各部門ごとに1票ずつ投じ、その得票数によって受賞作を決します。投票及び集計は、大会実行委員会の協力のもと、日本SFファングループ連合会議が行います。また、発表及びその授賞式は、当該日本SF大会の期間内に行うこととなっています。

各部門について

 各部門は、『年次日本SF大会におけるSF賞選定に関する規定』第四条 対象 によって、次の ように決められています。

前年一月一日から十二月三十一日までに発表された作品、及び顕著な活動を対象とする。ただし雑誌はその月号に準じ、一月号から十二月号までとする。また雑誌掲載、または公開時に参考候補作にあがらなかった場合に限り、単行本またはメディア媒体収録時点でも対象となる。なお、あくまでもプロフェッショナルな活動を対象とする。

A.日本長編部門、海外長編部門、日本短編部門、海外短編部門
 期間中に初めて発表・翻訳されたSF小説を対象とする。ただし、雑誌等に発表された作品はその終了時に、それ以外の作品は単行本収録時をもって対象とする。(連続性のある作品群についてはその終了時においても一括して賞の対象となる。)

B.メディア部門
 期間中に、映画、演劇、その他視聴覚メディアを通じて発表された作品を対象とする。(連続性を持つ作品については前項に準ずる。)

C.コミック部門
 期間中に初めて発表されたコミック作品を対象とする。(連続性を持つ作品については前項に準ずる。)

D.アート部門
 期間中におけるアート作家の顕著な活動を対象とする。

E.ノンフィクション部門
 期間中に初めて発表・翻訳されたSFに関するノンフィクション作品(研究、評論などをはじめとする出版物)を対象とする。それ以外はA項に準ずる。

F.自由部門
 期間中に発生したA〜E項に含まれないSFに関する事象(物、事柄、及び科学技術上の成果等)を対象とする。それ以外はA項に準ずる。

 また、これは部門ではありませんが、過去、大会当日に開かれる日本SFファングループ連合会議総会において決定し、ファンダムに巨きなご貢献をいただいた物故者に対し、星雲賞特別賞をお贈りしたことがあります。

参考候補作について

 作品選考の拠り所として、日本SFファングループ連合会議は毎年、対象期間が終わって間のない年頭に、所属する各ファングループに対してアンケートを行い、人気作を精査し、対象期間内の主だった作品をまとめた、各部門数点ずつの参考候補作リストを用意します。ただし、これは投票の選択肢を限定する「ノミネート」ではなく、あくまでも参考にしていただく候補作に過ぎません。そのため、各部門かならず「その他」として自分の推す対象に投票していただくことが出来るようになっております。

 また、今年は部門内に受賞に値する作品が無いという場合や、その部門のジャンルは個人的に読んだり見たりしてないので知識不足で投票できないという場合は、部門ごとに棄権をお選び頂けます。